箱根ガラス森美術館は、
緑豊かな箱根仙石原にある日本初の
ヴェネチアン・グラス専門の美術館です。
ガラス作品は、透明のもの、色の鮮やかなもの、乳白色のもの、カットした作品、形の自由さ、大きさなど、創造性に制限がありません!
現在、箱根ガラスの森美術館では、
ーアドリア海の新しい風、芸術と技の結晶ー
を開催しています。
2019/4/27~11/24まで。
20世紀中頃、アートディレクター:エジディオ・コスタンティーニは、
新たなガラス芸術を創り出そうと、50通以上にも及ぶ手紙で世界中の
芸術家たちに協力を呼びかけました。
それに賛同したパブロ・ピカソや、マルク・シャガールといった芸術家たちは独創的なデザインで、千年の歴史を誇るヴェネチアン・グラスの巨匠たちの卓越した技で「ガラス彫刻」を完成させています。
1950年から始まったこのガラス彫刻の創作プロジェクトは、
その後、1954年から活動に参加したフランスの詩人、
ジャン・コクトー(1889~1963)によって、
「フチーナ・デリ・アンジェリ(天使の窯)」と命名されました。
また、コクトーの働きかけもあり、パブロ・ピカソ(1881~1973)や、
ジョルジュ・ブラック(1882~1963)、「フチーナ・デリ・アンジェリ(天使の窯)」のエンブレムを考案したジャン・アルプ(1887~1966)などの
20世紀を代表する革新的な芸術家たちが多数加わり、多数のデザインを提供しました。文化や価値観を超えて様々なガラス彫刻を生み出した、
コスタンティーニの一大プロジェクトです!
制作されたガラス彫刻は、ヴェネチアン・グラス界に新風を巻き起こし、
ガラス作家たちに多大な影響を与えることになりました。
「雄牛」
1954年/ ヴェネチア
デザイン: パブロ・ピカソ
制作: エジディオ・コスタンティーニ
ピカソは、ガラスという扱いにくい素材にも関心を示し、
十数点のデザインを提供しています。
この「雄牛」は、その初期の作品で、闘牛の雄牛をイメージしています。
素晴らしいシャンデリアのデザインにしばし見とれました。
こちらでは、コスタンティーニ家所蔵のガラス彫刻作品をはじめ、
芸術家たちの残した作品デザインや、当時の写真資料もあわせて見ることが出来ます。
上を見上げれば豪華なシャンデリアがあり、
下には、神秘的な演出がされて水の流れている空間が美しく、
心が癒やされました。
このような細かな細工は、職人さんの技が光りますね!
繊細なデザインに目が釘付けです。
このお花は、存在感がありました。
プレゼントされた花束を花瓶に生けている女性の姿を
(勝手に)思い描いたりして想像力が膨らみました。
自由で豊かな発想は、計り知れないものがあります。
ガラスの優雅な表現方法に驚かされました。
実用性の高いものから、個性豊かなオブジェまで、多義にわたります。
〒250-0631
☎0460-86-3111
10:00~17:30
大人1,500円 大高生1,100円 小中生600円
休館日:成人の日の翌日から11日間