2015年8月
【TOYAMAキラリ】にOPENした
富山市ガラス美術館の6階の恒久・展示空間の
インスタレーション(Installation art : 空間芸術)は
アメリカの現代ガラス工芸の巨匠
デイル・チフーリ(Dale Chihuly)氏と
工房「チフーリ・スタジオChihuly Studio)」のスタッフが制作し
美術館のシンボルになっています。
スケールの大きな
「グラス・アート・ガーデン :
( Glass Art Garden : Chihuly Experience ) 」 は、
6階に設置されています。
チフーリ氏の代表シリーズである
「トヤマ・ミルフィオリ」
「ペルシャン・シーリング」
「トヤマ・フロート・ボート」
「トヤマ・リーズ」など
5作品と作品写真の展示がしてあります。
まず、複数の大きなシャンデリアにお出迎えされます。
富山市ガラス館のチフーリ氏の作品は、
この富山市ガラス館の為に制作されたものなのです!
素晴らしいですね!
こちらのガラス館の為に創られただなんて
凄くないですか?
デザインと色の鮮やかさや、配色のセンスに脱帽し、
作品の迫力にずっと感動していました!
チフーリ氏は、屋外展示の巨大アートを制作する作家として
最も有名で、人気のあるアーティストです。
富山県は、ガラス制作も有名ですので
美術館整備の一環として、設計当初よりガラス作品の展示が計画されました。
そこで、ガラスを使用した大規模なインスタレーションを
世界各地で手がけ、建築と空間を活かした作品制作を得意とする
チフーリ氏に、白羽の矢が立てられました。
富山市は、チフーリ氏にコンタクトを取り、
インスタレーション作品制作を依頼し承諾を得て、
6階の全体を利用する展示を現実のものにしました。
これだけ凄い迫力の作品は、なかなか他で観ることはできません。
こ「ちらは「トヤマ・ミルフォリ」という作品です。
ミルフォリは、イタリア語:Millefiori で
直訳すると「千の花」を意味します。
鮮やかな色の組み合わせや、自由自在にガラスをあやつり創り出された
様々なデザイン表現に感動し、暫く見とれていました。
作品の周りを一週することが出来ますので
色々な形に作られたガラスアートの
豊かな表情をじっくりと観察することが出来ます。
大きさにも、デザインにも、色の鮮やかさにも驚かされ
チフーリ氏の情熱とチームだからこそ実現する大掛かりな作品制作の
圧倒的な仕事の数々を観て、世界中から求められる意味が分かりました。
これぞ芸術!という感じです。
こちらは「トヤマ・フロート・ボート」という作品です。
作品に使用されている笹舟は、富山の川で
実際に使用されていたものだそうです。
漁に使用する浮き球と笹舟のモチーフは
現代ガラスアートと富山の情緒とのコラボレーションで
素敵ですね!
作品が素晴らしくて胸がジーンとしました。
シアトルのスタジオでの大きな作品パーツ制作等の事前準備を踏まえ、
2015年6月から7月にかけて富山のガラス工房で、小さな作品や
さらに空間に加える作品の制作事業が行われました。
そしてスタジオ・メンバーによる富山ガラス館での
作品の展示作業を経て完成しました。
「ペルシャ・シーリング」という作品は
天井にガラスアートが敷き詰めてある作品を下から見上げて楽しみます。
白いトンネルを歩くのですが、
上から当たっている光が、作品のガラスに反射して
白い壁や木の床に当たっているので
神秘的でとても美しいです。
光を利用して魅せるのは、素敵な表現だと思いました。
天井には、海の生物のほかに、透明の天使が隠れて?
というか存在していますので
探してみると楽しいですよ。
私は、一度目に来館した時は、作品に圧倒されて、
天使を探すなどという余裕はありませんでした。
二度目に来館した際に見つけたのです (*^o^*)
可愛いですが、よく観ると天使の顔がデザイナーのチフーリ氏に
似ているような似ていないような(笑)
何人の天使が存在するでしょうか?
是非、行って探してみて下さいね!
今から思えば、別のガラス館にあったの大きなオブジェは、
チフーリ氏と制作チームの作品だったのかもしれませんので、
知らずに目にしている可能性があります。
箱根ガラス美術館の屋外展示作品
デザイナーさんの作品の事を学んで知識が増えますと
そのような事にも気付けて、世界を旅した際に
発見して旅にインパクトが加わりますね。
「これは、あのアーティストの作品だな~」と
分かれば、アンテナが敏感に反応し
旅を豊かなものにしてくれます。
こちらは、富山ガラス館に展示されている作品では、ありませんが
世界で巨大ガラスアートを発表されていて、大きさと複雑さに驚きます。
情熱がないと作れない作品ですね!
景色との調和も素晴らしいです。
世界を旅してチフーリ氏の作品を発見できると楽しいですね!
知らなければ素通りしてしまいますが、
芸術家の方の作品を知っていますとアンテナが敏感に反応しますよね。
富山ガラス館に来て、ガラスアートを制作している
アーティストさんの事を知り
「世の中には、このような素晴らしい作品があるのだな~」
と感動しています。
私は、ガラスアートにはまり、
よく富山ガラス館を訪れるようになりました。
今後の企画展も期待に胸を膨らませています。
ガラスアートにまだ、あまり馴染みのない方には、
是非、「ガラスだからこそ出来る表現」と
アーティストさんの豊かな感性を感じて頂きたいと
思います。
今後もこの富山ガラス館で
どのようなガラス芸術に出会えるか
未来が楽しみでなりません!
4階「コレクション展」は、 「ガラスの街とやま」を目指し、
30年にわたり富山市が収集してきた、ガラス美術館所蔵の
現代ガラス作品の展示をしています。
(定期的に作品が変わります)
2~4階のパブリック・スペースは、富山ゆかりの作家たちによる
器やオブジェ、彫刻など作品約50点が展示されています。
富山ガラス館
〒930-0062
076-461-3100
営業時間
日~木 9:30~18:00
金土 9:30~20:00
休館日
常設展・企画展とも
第1・3 水、年末年始